All Japan University Equestrian Federation

 
  • フォントサイズを大きくする
  • デフォルトフォントサイズ
  • フォントサイズを小さく

第4回 加藤 さよこさん (東京大学馬術部 出身)

Eメール 印刷 PDF

学馬連0G 現東京大学馬術部監督
加藤佐代子(かとう さよこ)さん
12月3日生


出身校 東京大学

――― 馬術部へのきっかけと大学での専攻は何でしたか?

もともと動物が好きでした。高校の同級生が馬術部にいて、下級生のうちはノルマも少ないので出来ると聞きました。
専攻:理科一類 工学部や理学部へ進学するところで専攻は特別決まっていませんでした。2年の途中に原子力工学科を選択。馬術部を続けようと思ったので実験が割と少ないと言う点と、先生が体育会に理解があると聞いたことと、高校の先輩でボート部にいた人が留年もせずに卒業していたので大丈夫かなと思いました。

――― 当時の学生馬術界、馬術部学生の雰囲気、競技会の状況はどうでしたか?

試乗会に行くときに、「汚いからね、汚いからね、ビックリしないでね」と言われましたが、特に気になることはなく、楽しかったですよ。1年生の時はたまに使役をして友達が出来ましたが、正直そんなに馬術生活にハマる感じではなかったです。2,3年生となっていくと同時にその環境に慣れていきました。
昔と今の馬術学生を比べると、今の馬術学生の方が真面目に学校に行くようになったように感じます。今の君たちは偉い!
当時の競技会の頻度は今とあまり変わりなかったですね。

――― 勉強との両立は大変ではありませんでしたか?

4年生の関東学生大会までは馬術部優先であまり学校に行かなかったです。関東学生大会が終わってからは、下級生に引き継ぎをし、真面目に学校に行くようになりました。周囲に恵まれたため、ギリギリで卒業できました。
当時は、朝5時厩舎集合で、9時10時くらいまで練習をし、午後から授業に出てました。夕方帰ってきてからはバイトをしたりしてました。そして、私は関東学生馬術連盟の幹事もしていたため、学校に行く代わりに昼から当時のお茶の水にあった連盟で仕事をしてました。毎日が目まぐるしく過ぎていきましたが、その頃はパワーがあったので、その勢いで過ごしてました。今振り返ってみると、よくやってたなぁと思います(笑)
絶対に留年しないという100%の想いがあれば、必ず実現できると思います。


――― 特殊なご職業に就かれていると伺っているのですが、馬術と結びついていますか?

私の勤めている会社は、原子力発電所用の燃料を使っている会社です。
馬術部では、話が出来ない馬が今何を考えているかを全身で集中して感じ取り、馬にデリカシーを持って接することを身につけました。馬術部も仕事も同じ困難なプロセスだと思います。馬術部の経験が、チームで物事を進める時、相手の感情を考えたり、どういう風にお願いしたら気持ちよくやってもらえるか考える上に役立ちました。勤めてからの様々な人に対しての適したコミュニケーションに繋がりました。また、関東学生馬術連盟の幹事の仕事や女子使役の経験は、今様々なことに役立っています。

―――惚れた馬を教えてください。

私が担当していた二頭の馬です。一頭は、当時16歳だった黒鹿毛の馬場馬の「東輝」です。今でも当時の馬術部の人達と東輝の話をするほどで、皆の人気者の馬でした。また、私に色々なことを教えてくれた馬です。もう一頭は、新馬の当時15歳だったの葦毛の「東れい」です。今でも二頭の写真を家に飾っています。


――― 監督としての目標を教えてください。

ある偉い方の「学生馬術は教育の場である」という言葉に共感しています。馬術部は、馬術部以外では得られなかった得がたい何かを持って社会人になっていってくれる場になって欲しい。馬術部の濃い人間関係の中でぶつかったり乗り越えたり、また他の大学との関わりで協力してやっていくことを学んでいって欲しいです。私は、学生が自分達で考えて、自分達で目指していく馬術部にしたいと思っています。

――― 最後に、馬術部員の学生に向けて一言お願いします。

「学生の時何やってた?」と聞かれて、自信たっぷりに「馬やってた!」と言える様な馬術生活を送って欲しいです。私の後輩で辞めようと思ってたけど辞めなかった後輩がいますが、やっぱり辞めなくて良かったと、頑張って全うしたことが大きな自信となったそうです。また社会人になって壁にぶつかった時、あれだけ出来たんだから!と頑張れたそうです。大学生活で頑張って一つのことに集中したということは、かけがえのない大きなことだと思うので、前向きに頑張ってください。
そして、馬や人に対する思いやりを養うためには、相手の一歩先を読んで、先回りをして相手のために出来ることをすればいいと思います。そうすれば、自分も自分の周りの人達も皆気持ち良く生活できるはずです。仲間を大切にしてあげてください。馬術部時代に部員と喧嘩していたこともありましたが、今は財産と言えるような大切な仲間達だと思っています。


加藤さん、お忙しい中ありがとうございました!!

※うちのOB、OGや監督、コーチを紹介したい、インタビューしてもらいたい人などや、ご意見ご感想などありましたらお待ちしております。