All Japan University Equestrian Federation

 
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第3回 和田 雅雄さん (中央大学馬術部 出身)

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学馬連0B を訪ねました。
和田 雅雄(わだ まさお)さん
12月13日生

簡単に自己紹介をお願いします。

出身地 岐阜県
出身校 中央大学

職業 : 日本中央競馬会馬事公苑苑長
趣味 : 乗馬・釣り・散歩(実行しやすく、近くの公園は気に入っています。)
特技 : 特になし
好きなテレビ : 開運なんでも鑑定団・NHK大河ドラマ(見逃しても再放送があります)
好きな食べ物: 中華料理  

今、どんな職業についていますか(現状と内容)
日本中央競馬会 馬事公苑苑長。
馬事公苑は、1982年まで中央競馬の騎手養成と多くの人達に馬を理解していただくといった馬事普及、そしてスポーツ馬術を発展させるなどの馬術振興を行ってきました。
現在は、馬事普及と馬術振興が馬事公苑の業務となっています。ここでの私の役割は、これらの業務を円滑に行う責任を担っています。

どんなところで馬術部にいたときの経験が活用されていますか?
術部では、選手として試合に出ていたのですが4年生でキャプテンとして部をまとめること、また全日本学生馬術連盟の幹事長として各ブロックの幹事長と協力し、全日学生の運営や学生馬術大会・選手権大会の開催を経験しました。これらを通じて、人との信頼関係の中で目標に向かって困難を切り抜けて達成していく体験をしましたし、「心を込めて仕事をする」ということを学べたと思います。こういうことが、今の仕事に役立っていると思います。

将来の夢や目標
まとのかかわり合いは、機会があれば、いつでも持ちたいと思っています。
日本の生産場で日本人によって調教され騎乗された馬が、国際舞台で活躍する時代が来ることを待ち望んでいます。

学馬連とのお付合い

学生馬術連盟とのお付き合いは、かなり以前は乗馬普及の業務を通じて多少あります。
再度、馬事公苑勤務となって、皆さんが競技で演技する姿を拝見する機会は多くなりました。学生馬術が、今以上にに充実し発展するよう応援していきたいとおもっています。

学生の時楽しかったこと
当時、中央大学は学生の上位グループにいましたから、その成績を引き継いでいくため、部員一丸となって練習に明け暮れたことや馬を看護したこと、試行錯誤のなか苦労して新馬を仕上げたこと、馬のエサ代や馬輸送費を集めるため皆でアルバイトに励んだことや、他の大学な馬術部員との飲み会は、今でも懐かしい思い出ですね。
2年生の時初めて全日本学生の障害飛越に競技に出場し、予期せぬ入賞を果たしたことは嬉しかったですね。

学生の時の夢
憧れの馬事公苑で試合に出たいという気持ちから大学に入りました。馬事公苑での試合経験は、東都学生、関東学生を通じて夢を叶えることが出来ましたが全日本学生の大会は、2年生では都内の大井競馬場と隣接するオートレース場が会場、3年生では兵庫県の阪神競馬場が会場となり、なかなか馬事公苑で試合というわけにもいきませんでした。ようやく4年生の時に全日本学生大会が馬事公苑で開催され、出場するチャンスも得、入学以来もっていた夢を叶えることができました。

当時の自分を振り返って
学生馬術を振り返ると、学業と部活の両立は大変だった思いがあります。
田舎から上京して右も左もらからぬまま余裕もなく、あっという間に過ぎた大学生活でした。


JRA馬事公苑の苑長として、いつもお世話になっている和田苑長。
今回は馬事公苑の2階にある苑長室でお話を聞かせていただくことができました。
学生時代には幹事長を務めおり、当時のキャプテン達を力を合わせて学生馬術を運営していたそうです。
また、JRAに就職するコツも伝授していただきましたよ!

 

――― 当時工夫したことはありますか

昔は馬場が狭くて障害の馬場がなくて、 障害を半分にしちゃいましたね。

馬術部にあるもの、チームワークですね。相手は馬ですから、時間ではい、終わり、ではなくて予定より、長くなってしまったり、その反対は少ないですけど あったりしますから。
そのときの対応は先輩が後輩に教えたりします。下級生だけが馬のケアに当たっていては世話だけで時間が終わるし、上級生と一緒にみることによって、チームワークが育っていくんです。
それから僕たちの部は弱音をはかないように言われていましたね。いろいろ愚痴もでるけど、自分でも言ったけど、でも、前に一歩踏み出すには、いつまでも、愚痴を言っても始まらないことを考えるでしょう。 その考えの中には、独りよがりではできないことがわかってくる。
馬のコンディションや他の人たちとのチームワークを考える。そうしていると、人の意見を聞くようになり、失敗したところを注意できるようになる。また失敗したら今度はまた、そこを失敗しないように、といろいろ工夫、注意するようになる。
そうすると、部も強くなっている気がします。失敗をしないように、失敗したところを忘れずに積み上げているところが、今学生のなかで強いといわれているところではないでしょうか

――― 今の学生と当時の学生との違いはどのように感じられますか。

学生の負担は今も昔も変わらないなと思います。学生さんが少なくなってきているので、むかしはハコバン、いまは使役のことですが、お手伝いしてくれる人が多かったのですが、そういうところから人が減ってきて、いくのかな。僕たちはしごきとかがあったけど、今はないと思います。いやだったですね。

自分は4年間で卒業しなければならないということで、がむしゃらでしたね。学業も、部活も、なんでも。全日本学生の幹事長も。

――― 当時の幹事長はどんなことをしていたのでしょうか

名簿つくりとか規約を作っていた。(OBたちの意見を聞きながら)計画をとにかく話し合っていたりして、障害が足りなければ、当時は総合の障害をつくるのに夢の島まで行って、いろいろな看板とかすててあるものをもらってきて、自分たちで作りました。 夢の島から持ってきて作ったから「夢の島障害」です。それはその後、つぶれて処分しました。北日本から全日本のためにきた馬たちの居場所のために農大の場所を少し借りて資材をひろって厩舎を作ったりという仕事を皆で計画してやっていました。
スポンサーは知り合いのOBまわりをして、各地区ごとで、関東は関東の、関西は関西のOBを回って資金集めをしてしました。
そんなことをしていたら、あっという間に充実しておわってしまいました。




――― 幹事の仕事について

幹事長たちや、スタッフは主に各大学のキャプテンたちで固めていました。
自分たちで運営するのだから、自分たちがやるのが当然という意識で幹事をやっていましたね。幹事をやると社会経験も広がるし、友達の輪も広がるし、物事の進め方も勉強になるし、社会人になったとき出来るようになっているし。主将同士が集まって話し合いをする機会ができるので、飲みに行ったりしたときなど、どうやって練習しているのかとか、どんな練習するとこうなるとか、よく話ししましたね。
そのうちお互いの試合などを見ていて、あの馬こうしたほうがいいんじゃない?とか色々意見がでてくる。そんなコミュニケーションをとったりしているとそのうちお互いの練習を見に行くようになったりする。そうすると、お互いがいいところを取り入れて、勉強になる。そういうことはキャプテンクラスでないとやれないでしょう。
そういう人たちが、力を合わせて運営していたから、何人使役を出すとか、どこの誰がこの役に向いているかとか、キャプテンクラスだと力を合わせてできるでしょ。そして、キャプテンだから、皆も力をすぐ貸してくれるし、キャプテンが指示するから上手く物事が運ぶし。
部の組織力だけでなく、それが、うまく活性化して成績にも、経験としても結びついていきましたね。 下の人がやっても、幹事会で決定したことを伝えても経験が少ないし、キャプテンがそんなこと知らない、って言ったらもうそれでおわりでしょ。
学馬連の仕事も終わったときの達成感も部で感じることが出来ると思います。



4年生の時の全日本学生の野外コース騎乗の写真。

――― 社会人になって馬術部、幹事をやっていて身についていたと感じたこと

社会に出たとき、馬術部にいた、幹事をやっていたことが、計画性として身についていたりするので、やはり即戦力に繋がっています。
学生のときの学業は答えが決まっているけれど、社会に出ると答えは決まっていない。すぐ、誰でも見つけられる仕事は少ない。だから、知恵を使い、工夫するということが、馬術部にいたことや、幹事をしていたことで、必ず役に立っているんです。
それは、僕たちは実感しています。また、幹事をやるということは、キャプテンをしていただけでなく、社会に出たときに、本当にいろいろと特典がついてきます。自分から手を上げてでもやったほうがいいと本当に思いますね。


――― 就職活動のために頑張ったこと

一般職ではなく技術職なので、どういう勉強がいいのかわからないので、公務員試験向けの一般常識の問題集をやった。馬術をやっていたのである意味技術職なのでJRAを受けるにあたり加味されたと思っています。

JRAには馬をやっていたから昔から入りたいと考えていた訳ではなく、学生のときには部活に頑張っていたので、就職とか、将来とかは頭になかったですね。

就職するに当たり、一般職や技術職でも難関といわれているJRA日本中央競馬会ですが、馬が好きで、馬の世話をしていた馬術部出身のひとたちにも是非、チャレンジしてほしいと思っています。卒業して、1年か2年たっても馬術部のときの経験が生かせる人、問い合わせてみて下さい。


大学3年生当時、練馬区に馬場があり、その練習風景。


4年生の時の全日本学生の総合馬場を踏んでいるところ
最後に学馬連と学生にメッセージを

学生馬術の組織は、おそらく日本特有のものではないかと思います。日本の馬術を支える上でも学生馬術界の果たす役割は多いと思います。
また、馬を介して得られる多くの友人や先輩後輩の中で培われる礼儀、物言わぬ動物をスポーツに使用する上で培われる愛護心、部を維持していく上での苦労や努力は、後に社会人となっても必ず役立つと思います。多くの学生は大学を卒業して馬術を中断してしまいますが、またいつの日か、再開して欲しいと思います。

和田苑長、お忙しい中ありがとうございました!!

※うちのOB、OGや監督、コーチを紹介したい、インタビューしてもらいたい人などや、ご意見ご感想などありましたらお待ちしております。

最終更新 2009年 11月 16日(月曜日) 12:34